常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒

こんにちは。天野愛菜です。

はぁ~、という気分です。
ドル高期待が、無残にも打ち砕かれてしまいました。

FOMCトレードは仕込みが大切

FOMC後は「ドル高」と思ってたので、出来るだけ下値から「買い」ポジションを作っていく戦略。

昨日のドル円は、午前10時半から下がり、明確な下げ基調を確信した午後1時、まずは設定レンジ下限108.44円から売りでエントリー。
そして、下限・第2ターゲット108.25円まで下落。

この下限・第2ターゲット108.25円は、一昨日のトランプ大統領が「米中首脳会談」をするといって上昇の転じた発射台でした。
相場は反転、下限・第2ターゲット108.25円から「買い」でエントリーしました。

ここまでは、昨日のBlogに書いた通りの展開。

それからのわたしの予想は、FOMCまで上下運動を繰り返しながらも、最低でもバランスライン108.51円の上から設定レンジ上限の間で滞留すると思っていました。

わたし、間違っていたかも…

ところが、108.51円の手前の108.50円をトライしたのは1回だけ。
時間は午後9時48分。
そこから2時間弱は設定レンジ上限を挟んだ展開。
その頃から「わたし、間違っているかも…。」と思うようなりました。
そして午後4時から「買い」でキープしていたポジションを、午後11時38分で決済。

それまでの今日の利益は、38銭。
FOMCの当日としては、少し悲しい…。

― 気持ちを切り替えなくては!

「お風呂に入ろう。その後で午前2時半までは、録画してあるDlifeの<マーベル エージェント オブ シールド>を観ようっと。」とパソコンの電源まで落としました。

そして再びパソコンを起動したのが、午前2時40分。
見ると、下限・第1ターゲット108.36円で、ローソク足が張り付いているではありませんか。

この下限・第1ターゲット108.36円は、一昨日上昇するかどうかの天井になっていた分岐線。

大きな経済指標の発表前に、下限ターゲットで押さえ込まれているときは、その95%は下落。

 

何度か書きましたが、会見を伴う経済指標の発表ときは、報道機関にその正確性を求めるために、事前にその内容が「守秘義務」を前提に非公開で渡されているのです。
当然、大手ファッドは知っています。
だから瞬時に動くのです。
― あんな図入りの長い声明文なんて、0.01秒で全部読めない。

待望のFOMC

わたしは、ここで今日は「売り」とはっきりと考え直しました。
それでもどうなるか怖いので、ポジションは持たずに午前3時を待ちました。

そして午前3時。
5分足チャートなどを見ると、一気に下がったように見えますが実際は違いました。
結構、簡単にエントリーできました。

声明文が発表直後は、下限・第1ターゲット108.36円から一気に下がりましたが、すぐに戻されて、そして2分も経った後で下落。
わたしは下限・第2ターゲット108.25円で「売り」エントリー。
パウエルFRB議長の記者会見の直前、下限・第5ターゲット108.00円で「決済」しました。

 

パウエルFRB議長の記者会見が始まりました。
でも中継は見ません。
なぜかFRBのライブ中継は、重いんです。
パソコンのRAM使用率が極端にあがります。
パソコンちゃんが可哀想になります。

 

ここで大切なことは、会見中は質疑応答などもあって相場は揺れるから手を出さない
そして会見が落ち着いてきた頃の午前4時。
下限・第5ターゲット108.00円→下限・第3ターゲット108.16円。「買い」16銭。

昨日の長い一日は終了しました

 

敷き詰められたウッドチップ。昨年のだけど。
コガネムシ対策だって。フワフワ。

昨日の主な経済指標の結果

17:30 英国
5月 消費者物価指数(CPI) [前月比]
結果:0.3% 予想:0.3% 前回:0.6%
5月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]
結果:2.0% 予想:2.0% 前回:2.1%
5月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前年同月比]
結果:1.7% 予想:1.7% 前回:1.8%
5月 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI) [前年同月比]
結果:2.0% 予想:2.0% 前回:2.2%
5月 小売物価指数(RPI) [前月比]
結果:0.3% 予想:0.2% 前回:1.1%
5月 小売物価指数(RPI) [前年同月比]
結果:3.0% 予想:2.9% 前回:3.0%

20:00 米国
MBA住宅ローン申請指数 [前週比]
結果:-3.4% 予想:―% 前回:26.8%

昨日の主な要人発言

FOMC声明
「労働市場は依然として堅調で、経済活動は緩やかな上昇を示している」
「ここ数カ月の平均雇用者数は増加しており、失業率は低い状態」
「市場ベースの指標は低下している。長期的なインフレ期待の指標は変わらず」
「これらの目標を支援するに当たり、委員会はFF金利の目標誘導レンジを2.25-2.50%に維持することを決定」
「2%インフレ率という見通しについての不確実性は高まっている」
「今後も、労働市場の状況に関する指標、インフレ指標、金融動向と国際情勢を考慮する」
「ブラード米セントルイス連銀総裁が0.25%の利下げを主張」

パウエルFRB議長
「金融市場のリスクセンチメントは悪化している」
「多くの委員は利下げの必要性を認識」
「今回利下げしなかった理由は、現時点で利下げ支持が集まらなかったため」

昨日のトレード 利益79銭

○下限・第5ターゲットまでオールクリア

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は108.61円。下限は108.44円。

上限越えのターゲットは
108.74円、108.86円、108.98円、109.12円、109.28円。
下限越えのターゲットは
108.36円、108.25円、108.16円、108.07円、108.00円を。

設定レンジ内のバランスラインは、108.51円。

———-日本時間———-
1回目 13:00
設定レンジ下限108.44円→下限・第1ターゲット108.36円。「売り」8銭。

2回目 14:50
下限・第1ターゲット108.36円→下限・第3ターゲット108.25円。「売り」11銭。

———-欧米時間———-
3回目 16:00
下限・第3ターゲット108.25円→設定レンジ上限108.44円。「買い」19銭。

4回目 3:02
下限・第2ターゲット108.25円→下限・第5ターゲット108.00円。「売り」25銭。

5回目 4:00
下限・第5ターゲット108.00円→下限・第3ターゲット108.16円。「買い」16銭。

今日の午後から明日の午前中で、ドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

6月20日(木曜日)
日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
日本 5月主要コンビニ売上高(日本フランチャイズチェーン協会)
欧州 EU首脳会議(ブリュッセル・~21日)

13:30
日本 4月全産業活動指数(前月比)

15:30
日本 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見

17:30
英国 5月小売売上高(除自動車)(前月比)
英国 5月小売売上高(除自動車)(前年同月比)
英国 5月小売売上高(前月比)
英国 5月小売売上高(前年同月比)

20:00
英国 イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
英国 英中銀資産買取プログラム規模
英国 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨

21:30
米国 1-3月期四半期経常収支
米国 6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
米国 前週分新規失業保険申請件数
米国 前週分失業保険継続受給者数

23:00
米国 5月景気先行指標総合指数(前月比)
ユーロ圏 6月消費者信頼感(速報値)

29:00
英国 カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
■Mansion House Bankers ‘and Merchants’ Dinner

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6月21日(金曜日)
日本 5月全国消費者物価指数(CPI)

8:30
日本 5月全国消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
日本 5月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)
日本 5月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く)(前年同月比)

愛菜の経済指標・用語解説

日本・全産業活動指数

日本の全産業の生産活動状況を供給面から捉えて、それを指数化したものです。
発表は、経済産業省。

全産業活動指数には、
「建設業活動指数」
「鉱工業生産指数」
「第3次産業活動指数」を加重平均して算出しています。

ドル円に対する重要度は高くありませんが、日本の経済動向を判断する上では大切です。

英国・小売売上高

英国で販売された小売商品価格の合計を基に算出されます。
調査対象は5000小売業者。
コア指数の計算には、変動の激しい自動車販売と燃料は含まれていません。

発表は、イギリス国家統計局。

販売実績には、店舗、市場、戸別訪問、電話販売と、ネット通販も含まれます。

2013年を基準年 (ベンチマークレベル100) と相対して計算されて、毎月の変化はパーセントで発表されます。

米国・経常収支

一定期間における国の国際取引収支の統計を<国際収支統計>といいます。
<国際収支統計>は次の三つの「収支」から成り立っていて、大きく分けると二つ。
1.「経常収支」=財やサービスなどのモノの移動によって発生した資金の収支。
2.「金融収支」・「資本移転等収支」=債権や株式、投資の移動によって発生した資金の収支。
この「経常収支」が<国際収支統計>のメインです。

経常収支は更に四つの項目があります。
1.貿易収支…モノの輸出入の収支
2.サービス収支…米国人が海外旅行をした際の運賃や、その旅先で買い物や食事などをした金額の集計
3.所得収支…米国企業が海外で得た収益から、米国国内で海外企業が得た利益を差し引いた収支
4.経常移転収支…新興国への援助、国際機関などへの対価を伴わない収支
発表後に市場が反応するのは、経常収支のなかでも「貿易収支」となります。

発表は、米国商務省経済分析局。

ニューヨーク連銀製造業景気指数

ニューヨーク州の製造業における景況感を示す経済指標のこと。
通常なら「フィラデルフィア連銀製造業景気指数」の前に発表されます。
発表は、ニューヨーク連邦準備銀行。
総合景気指数よりも、仕入価格・販売価格・新規受注・出荷・入荷遅延・在庫水準・受注残・雇用者数・週平均就業時間などの項目別数値の方が重要視されていて、それは私たちがすぐに知ることのできない数値。

新規失業保険申請件数

失業者が初めて失業保険給付を申請した件数の集計。
発表は米労働省雇用統計局。
毎週集計したものを翌週の木曜日に公表します。
週次指標なので、景気先行性指数として用いられています。
先行性は、おおむね3ヶ月。
40万人を下回っていれば、雇用環境は良好と考えます。
とくに雇用統計の基準日である12日を含む週の結果は注目度が高くなります。

また祝日や工場が稼働停止となる夏休みなどの長期休暇、災害などが起因した申請件数の増加もあるので、4週を平均化して数値を分析するのが一般的です。

失業保険継続受給者数

失業者が継続して失業保険給付を受給している件数を集計したものです。
発表は米労働省雇用統計局。
毎週集計したものを翌週の木曜日に、新規失業保険申請件数と合わせて公表。
週次指標なので、景気先行性指数として用いられています。
先行性は、おおむね3ヶ月。
また祝日や工場が稼働停止となる夏休みなどの長期休暇、災害などが起因した申請件数の増加もあるので、4週を平均化して数値を分析するのが一般的です。

米国・景気先行指標総合指数

景気に先行して動くと考えられている次の11項目の調査から算出された総合指数のことをいいます。
米民間調査機関・コンファレンス・ボード(全米産業審議会)が発表。

◆労働
① 製造業の週平均労働時間
② 週平均失業保険申請件数

◆企業
③ 消費財新規受注
④ 入荷遅延比率
⑤ 設備財受注
⑥ 新規住宅着工許可件数
⑦ 製造業受注残高
⑧ 原材料価格

◆物価
⑨ S&P500種株価
⑩ 消費者期待度指数

◆マネーサプライ
⑪ 実質マネーサプライ

数値の上昇や下降に合わせて、ドル円は動きます。

ユーロ圏・消費者信頼感指数

ユーロ経済圏で生活する約24,000世帯から、向こう一年間の経済の見通しを調査し、それを集計、指数化したもの。
発表は、欧州委員会。

・家計の財務状況の見通し
・生活している国の経済状況の見通し
・失業率
・預貯金の可能性
―などの項目を調査します。

発表は毎月20日前後に速報値。
それから1週間後に改定値が発表されます。

為替相場への影響は、速報値>改定値。

日本・消費者物価指数(CPI)

消費者物価指数は、経済用語ではCPI(Consumer Price Index)。
消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標です。
発表は、総務省統計局。

統計の基準年は2015年を100としています。
調査対象品目数は585品目。
調査世帯は、総務省統計局が作成する「家計調査」にもとづき、全国168市町村からふたり以上の世帯数8,076世帯、単身世帯673世帯。

消費者物価指数は、国のインフレを測定するために使用される重要な経済指標の1つです。

 

2019/06/20(木曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は108.14円。下限は107.64円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
108.25円、108.35円、108.48円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
107.55円、107.49円、107.37円をターゲットとします。

設定レンジ内のバランスラインは、107.90円です。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。

「ドル円/今日の設定レンジ」テクニカルは戻り売り

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「ドル円/日足」上限108.80円 下限107.80円

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愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

相場の格言

「二度に買うべし、二度に売るべし」とありますが、今日の場合でいうと<ここまで下がったんだからこれからは「買い」だよねと>値頃感で上昇を予測してトレードしてはいけません、ということです。

夜には最強のアメリカ勢が控えています。
個人投資家を油断させておいて、その後一気に攻めてきますから、危ない、アブナイ。

 

昨日のパウエルFRB議長の記者会見をさきほど観ましたが、パウエルFRB議長が言いたかったことは、「わたしやFRBのメンバーは利下げをしたいけど、FOMCのメンバーのなかに強固に反対している人がいるんだもん。」―そんなところ。

これからは「利下げ」の雰囲気がムンムンとしてくるんだろうなぁ、と思っています。
為替トレードでの注意点は、利下げが決まってから下げがはじまるのではなく、その前から開始されていること。
利下げが決まってから、ど~んとは下がりません。

その辺のことを考えると、プロのトレーダーさんたちは凄いな、といつも尊敬しています。

 

今日の経済指標の注目は

21:30 米国
米国 1-3月期四半期経常収支
米国 6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
米国 前週分新規失業保険申請件数
米国 前週分失業保険継続受給者数

とくに6月17日(月曜日)の「6月 ニューヨーク連銀製造業景気指数」
結果:-8.6 予想:11 前回:17.8
と結果が大きくマイナスだったので、製造業関連の「6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数」には要注意です。

それと今回の「前週分新規失業保険申請件数・前週分失業保険継続受給者数」は、来月5日・雇用統計の算出基準日の12日が含まれているので、ここも要注意。

 

今日のわたしは、「戻り売り」戦略。
下限ターゲットを叩いたら、「買い」に転向します。
「設定レンジ&ターゲット・Pivot」を見定めて、トレードを組み立てます。
設定レンジ内ではバランスラインと、1時間Pivot重視です。

 

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

 

今日は木曜日。週末まであと一歩。
油断しないで、頑張りましょう、ね。

天野 愛菜(まな)