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「雇用統計」の結果を受けて、ドル高・米株軟調

こんにちは。天野愛菜です。

金曜日の雇用統計の良好な結果を受けて、いつもなら上昇して終わるはずの米国株価は、小幅とはいえ、揃って反落。

・NYダウ  26,922.12 前日比 -43.88 (-0.16%)
・ナスダック  8,161.79 前日比  -8.44 (-0.10%)
・S&P 500  2,990.41 前日比  -5.41 (-0.18%)

理由は利下げ期待が後退したこと。

しかし何度か書いていますが、「利下げ後退」観測によって銀行・金融株が上昇。
一時200ドル近い下げ幅となったダウも持ち直しました。

今週の大注目・10日(水)パウエルFRB議長の議会証言

その議会証言でパウエルFRB議長が話す内容は、半期ごとに議会に対して報告する「金融政策報告書」。
それが先週の金曜日に公表されました。

要はー
・経済指標も下振れをしてきている
・世界経済の先行きに不確実性が表れている
・米国の経済成長が鈍化してきている
このことからFRBは適切に行動する。つまり「利下げ」もあり得るとしていることです。

金融政策報告書 https://www.federalreserve.gov/publications/files/20190705_mprfullreport.pdf

※上記がリンク先です。
58ページもあってめちゃめちゃファイルが重いので、Blogに貼り付けるのを断念しました。
報告書を受け取った気分で開いてみるのも面白いかも。

ドル円の展開予想

パウエルFRB議長が少し前に言った「予防的利下げ」であれば、今月末に0.25%の利下げという可能性が高いと、海外トレーダーさんたちは言っています。
そうなると1円超えの「ドル安・円高」

しかし7月の「利下げが見送られる」と、「米国株価の急落」が世界各国の株価に波及していきます。
そうなるとドル円は、基本的には金利と連動してドル高になるはずですが、世界的な「リスク回避」の流れにおされて上値が重い展開となって、それから「ドル安・円高」。

さて今週のドル円は、どんな動きを見せてくれるのでしょうか。
楽しみですね。

厚い雲の影響で「乱気流」が発生。
飛行機が上下に揺れて怖かった…。
今のドル円みたいですね。

先週金曜日(5日)の主な経済指標の結果

21:30 米国
6月 非農業部門雇用者数変化 [前月比]*
結果:22.4万人 予想:16万人 前回:7.2万人
6月 失業率
結果:3.7% 予想:3.6% 前回:3.6%
6月 平均時給 [前月比]
結果:0.2% 予想:0.3% 前回:0.3%
6月 平均時給 [前年同月比]
結果:3.1% 予想:3.2% 前回:3.1%

 

先週金曜日(5日)の主な要人発言

ユンケル欧州委員長
「フォンデアライエン独国防相の次期委員長への人選は、透明性に欠けたものだった」

ナバロ米大統領補佐官
「引き続きFRBには利下げを要求していく」
「中国との通商協議は、合意までには時間がかかる」

トランプ米大統領
「FRBが利下げをすれば、米国経済を押し上げる」
「雇用者数の増加は喜ばしい結果である」

先週金曜日(5日)のトレード 利益84銭

○上限・第3ターゲット越え

先週金曜日(28日)の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は107.88円。下限は107.73円。

上限越えのターゲットは
108.00円、108.15円、108.35円。
下限越えのターゲットは
107.66円、107.55円、107.35円。
設定レンジ内のバランスラインは、107.85円

———-日本時間———-
1回目 13:45
バランスライン107.85円→108.05円(Pivot 1H・R3)。「買い」20銭。

———-欧米時間———-
2回目 18:55
上限・第1ターゲット108.00円→上限・第2ターゲット108.15円。「買い」15銭。

21.25  セットポジション
欧州時間になって、まさかの上昇。米国10年債利回りも上昇。
第3ターゲット107.35円まで20銭。ここに売りを仕込むのは危険
「愛菜の経済指標トレード」でのターゲット喪失。

①直近高値107.17円、プラス30銭107.47円に「売り」ポジション。
②第2ターゲット107.15円に「買い」ポジション。

3回目 21:30 ②ヒット
上限・第2ターゲット108.15円→①107.47円。「買い・約定」32銭。
※実は少し焦っていて、①の「売り」のポジションに②の倍のロットを仕込むつもりが「同数」だったので約定してしまいました。

4回目 22:33 「愛菜の3MAトレード」1分足
108.40円→108.57(Pivot 1H・R1)。「買い」17銭。

今週のドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

7月8日 (月曜日)
日本 7月の地域経済報告(さくらリポート・14:00)

8:50
日本 5月機械受注(前月比)
日本 5月機械受注(前年同月比)
日本 5月国際収支・経常収支(季調前)
日本 5月国際収支・経常収支(季調済)
日本 5月国際収支・貿易収支

14:00
日本 6月景気ウオッチャー調査-現状判断DI
日本 6月景気ウオッチャー調査-先行き判断DI

15:00
ドイツ 5月鉱工業生産(前月比)
ドイツ 5月鉱工業生産(前年同月比)
ドイツ 5月貿易収支
ドイツ 5月経常収支

 

7月9日 (火曜日)
米国 トランプ大統領、カタール首長と会談
欧州 EU財務相理事会

8:30
日本 5月毎月勤労統計調査-現金給与総額(前年同月比)

8:50
日本 6月マネーストックM2(前年同月比)

 

7月10日(水曜日)
米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長・議会証言
米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

8:50
日本 6月国内企業物価指数(前月比)
日本 6月国内企業物価指数(前年同月比)

10:30
中国 6月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
中国 6月生産者物価指数(PPI)(前年同月比)

17:30
英国 5月月次国内総生産(GDP)(前月比)
英国 5月鉱工業生産指数(前月比)
英国 5月鉱工業生産指数(前年同月比)
英国 5月製造業生産指数(前月比)
英国 5月商品貿易収支
英国 5月貿易収支

20:00
米国 MBA住宅ローン申請指数(前週比)

23:00
米国 5月卸売在庫(前月比)
米国 5月卸売売上高(前月比)
米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
■ 下院・金融政策委員会/議会証言

27:00
米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

 

7月11日(木曜日)
米国 6月の米消費者物価指数(CPI)

8:50
日本 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
日本 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)

13:30
日本 5月第三次産業活動指数(前月比)

15:00
ドイツ 6月消費者物価指数(CPI、改定値)(前月比)
ドイツ 6月消費者物価指数(CPI、改定値)(前年同月比)

20:30
ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨

21:30
米国 6月消費者物価指数(CPI)(前月比)
米国 6月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
米国 6月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
米国 6月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)
米国 前週分新規失業保険申請件数
米国 前週分失業保険継続受給者数

23:00
米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
■上院・銀行委員会/議会証言

 

7月12日(金曜日)
中国 6月貿易収支(米ドル)
中国 6月貿易収支(人民元)

13:30
日本 5月設備稼働率(前月比)
日本 5月鉱工業生産・確報値(前月比)
日本 5月鉱工業生産・確報値(前年同月比)

15:00
ドイツ 6月卸売物価指数(WPI)(前月比)

18:00
ユーロ圏 5月鉱工業生産(前月比)
ユーロ圏 5月鉱工業生産(前年同月比)

21:30
米国 6月卸売物価指数(PPI)(前月比)
米国 6月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
米国 6月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比)
米国 6月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比)

 愛菜の経済指標・用語解説 (本日午後と明日午前中)

日本・景気ウオッチャー調査・DI

DIとは「ディフュージョン・インデックス(Diffusion Index)」の略。
<Diffusion=上昇、拡張 Index=指数>
景気を敏感に感じるような職種に就いている人々(小売店の店主、タクシードライバー、コンビニの店長、ホテルの従業員など)2050人を対象とした調査結果を指数にしたもの。
内閣府が発表。
対象は以下の11地域。
北海道、東北、北関東、南関東、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州、沖縄
調査は毎月、調査期間は毎月25日から月末。

構成項目は、
「家計動向関連」…小売り、飲食、サービス、住宅
「企業動向関連」…製造業、非製造業
「雇用関連」

これには、3ヶ月前と比較した「現状判断DI」と2~3ヶ月先を予測する「先行き判断DI」があります。

50を上回れば景気は拡張局面にあり、下回れば景気は後退局面にある目安とされています。

ドイツ・鉱工業生産

鉱工業製品を生産する事業所における生産の状況等(数量・重量・金額等)を集計したものを「指数」として公表するもの。
鉱工業製品には、鉄鋼、一般機械、電気・精密・輸送用機器、繊繊維工業品、紙・パルプ製品、医薬品など数多くの品目があり、この鉱工業生産指数によって、ドイツにおける生産活動の包括的な水準がわかります。
公表は、ドイツ連邦統計局。

指標値の上昇はドイツ経済の拡大を示し、ユーロの上昇要因ですが、ドル円に大きく影響を与えることは稀です。

ドイツ・貿易収支

輸出額(国内に入ってきた金額)から輸入額(国外に出て行った金額)を差し引いたもの。経常収支の一部として算出されます。
輸出額が輸入額を上回れば貿易黒字、反対に輸出額が輸入額を下回れば貿易赤字ということです。
発表は、ドイツ連邦統計局。

ドイツ・経常収支

一定期間における国の国際取引の収支の統計を<国際収支統計>といいます。
<国際収支統計>は次の三つの「収支」から成り立っています。
1.「経常収支」=財やサービスなどのモノの移動によって発生した資金の収支。
2.「金融収支」=債権や株式の移動によって発生した資金の収支
3.「資本移転等収支」投資の移動よって発生した資金の収支。

この「経常収支」が<国際収支統計>のメインです。

経常収支は更に四つの項目があります。
1.貿易収支…モノの輸出入の収支
2.サービス収支…ドイツ人が海外旅行をした際の運賃や、その旅先で買い物や食事などをした金額の集計
3.所得収支…ドイツ企業が海外で得た収益から、ドイツ国内で海外企業が得た利益を差し引いた収支
4.経常移転収支…新興国への援助、国際機関などへの対価を伴わない収支
発表後に市場が反応するのは、経常収支のなかでも「貿易収支」となります。

発表は、ドイツ連邦統計局。

日本・毎月勤労統計調査

雇用、給与及び労働時間についての調査で、全国調査と都道府県別に分かれています。
正式な区分名称はー
①月間現金支給額
②月間実労働時間及び出勤日数
③常用雇用及び労働異動率

経済指標では「月間現金支給額」に注目しています。
速報値と確報値があります。
発表は、厚生労働省。

ドル円に大きな影響は与えませんが、インフレ率の計算に使われることから、前月比で極端を伴う場合は変動することがあります。

日本・マネーストック

(日本銀行さんのサイト<教えて!にちぎん>を掲載:とってもわかりやすいです。)
https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/statistics/h07.htm/

発表は、日本銀行。

マネーストックとは、「金融部門から経済全体に供給されている通貨の総量」のことです。具体的には、一般法人、個人、地方公共団体などの通貨保有主体(金融機関・中央政府を除いた経済主体)が、保有する通貨(現金通貨や預金通貨など)の残高を集計しています。

こうした統計において、通貨(マネー)としてどのような金融商品を含めるかは、国や時代によっても異なっており、一義的に決まっているわけではありません。わが国では現在、対象とする通貨の範囲に応じて、「M1」、「M2」、「M3」、「広義流動性」という4つの指標を作成・公表しています。詳しくは、下記の参考に掲げたページをご覧下さい。

https://www.boj.or.jp/statistics/outline/exp/exms01.htm/

 

2019/07/08(月曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は108.58円。下限は108.40円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
108.63円、108.79円、108.89円、108.98円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
108.28円、108.18円、108.08円、107.98円をターゲットとします。

設定レンジ内のバランスラインは、108.51円です。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。

「ドル円/今日の設定レンジ」上値が重い展開

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「ドル円/日足」上限108.79円 下限106.76円

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愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

今晩は、米国の経済指標の発表はなし。

イラン情勢もすぐには動かないでしょう。しかしこれが上値の重たい理由のひとつ。

先日「日本のタンカー攻撃はアメリカによるもの」とイラン外務省。
一時は「そうかも」と海外では思われていましたが、さすがにアメリカの偵察機を打ち落としたことで、「やっぱりタンカー攻撃はイランの仕業だったか」と、欧米では反イラン感情が高かまっています。
イランがウランの製造量を上げたと言っても、核兵器を作る量までには、公表された3kgを信じるとすればあと1年くらいはかかるので、トランプ大統領も慌ててはいない。
しかし欧州では「テロ」への警戒レベルを上げました。

今日の基本は、上がったところからの「売り」戦術。
雇用統計の発表前の水準まで下がっても、おかしくない状況ではないでしょうか。
いずれにしても、欧米勢次第です。

「設定レンジ&ターゲット・Pivot」重視は基本で、5分足チャートの移動平均線(21)と(26)を見定めて「愛菜の3MAトレード」で利益獲得へポジションを組み立てます

 

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格で考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には、相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

 

今週もはじまりました。
昨日は楽しみにしていた七夕が「残念」だったので、気を取り直して今日から気分を一新して相場と向き合います。

今週も頑張りましょう、ね。

天野 愛菜(まな)