中国発外電

こんにちは、天野愛菜です。

昨晩のお話。

サウスチャイナ・モーニング・ポストが9-10日に行われた米中次官級貿易協議において主要貿易問題で進展がなかった」と報じるとドル円は急落。
本日から始まる閣僚級協議への警戒感が急速に高まりました。

人民元が対ドルで、再び安値に向かっていて、ドル円が107.74円を越えたら一気に人民元安が進むという観測があったので、フライング気味の報道も仕方ないです。

為替介入でも口先介入でもなく、報道介入。(笑)。

余談を許さない中国経済

平静を装っている中国経済は、実際には火の車。

見た目は健全でも銀行は、借り手がローンの返済が出来なくなっても政府のお達しで担保を処分出来なくて、張りぼて状態。
そして銀行には余力がなくなっていて、銀行借り入れで回していた大手をはじめとする不動産業者もバタバタ倒産。

米国産豚肉を高騰に導いた結果の供給の減少を、豚コレラの流行のせいにして、庶民をなだめています。

富国産業の不動産業の凋落

かつての日本と同じで不動産が中国経済の大好況の牽引役でした。

日本の場合は、当時の三重野日銀総裁が総量規制をやったから、一気にバブル崩壊。
そのことは今でも尾を引いていて、他国は景気上昇しても、日経平均株価の39,000円は夢のまた夢。

それを学習している中国は、不動産に対する規制強化が出来なくて立ち往生。

経済って循環じゃないですか。

不動産も買っては売り、買っては売りを繰り返していればいいものを、人間だからいつの間にか不動産を「保有」する欲望が出てきて、経営循環が止まりました。
そうなれば、借金だけが膨らんでしまいます。

お金を稼ぐという本来の目的から、所有という循環否定になれば行き詰まるのは当然。

 

日銀も中国政府も、はじめから不動産業者による「所有」を売買目的に限定にしておけばよかったのに、とわたしみたいな者でもわかるのに、お金持ち同士の連帯感が目を曇らせてしまうのですね。

中国人には、やがて人民元はドルに代わる国際基軸通貨になるという人民元信仰があるのですが、今朝方の中国人投資家からのメールには

「やがてを待っていたらオレは死んじゃうから、やっぱりドルを買うわ」だって。

午前中のドル円

急騰したのは「米国が中国との通貨合意を検討」との報道。(10:17)。
そして、当面のドル円の上値目標とblogに書いていた107.74円を達成したのが
「トランプ米政権は、一部米企業にファーウェイへの供給を許可する」とした報道。(10:43)

どちらも、米国発の報道。

昨晩の中国発の報道は、アメリカ市場の開場中。
今朝のアメリカ発の報道は、中国市場の開場前。

どちらも、報道した側は深夜。

お互いの市場を狙いました。
報道も、米中摩擦の様相を呈しています。

 

昨日のトレード 利益43銭

☆達成ターゲット/上限・第3ターゲット

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は107.20円。下限は106.93円。

上限越えのターゲットは
107.28円、107.39円、107.45円。
下限越えのターゲットは
106.82円、106.76円、106.68円。

設定レンジ内のバランスラインは、107.06円。

―――欧米時間―――
1回目 17:00
設定レンジ上限107.20円→上限・第1ターゲット107.28円。「買い」8銭。

2回目 18:04
上限・第1ターゲット107.28円→上限・第2ターゲット107.39円。「買い」11銭。

3回目 18:50
上限・第1ターゲット107.28円→上限・第2ターゲット107.39円。「買い」11銭。

4回目 21:48
107.32円<Pivot 1H・S2>→上限・第3ターゲット107.45円。「買い」13銭。

ここは解説が必要かな。
米国勢が参入する時間になった21:00からドル円は下落。
でもゆっくりでしたでしょう。
これは売り参入ではなく、欧州勢の調整売り。
21:30を過ぎて、<Pivot 1H・S1>を下抜けたときは、「えっ?売りなの?」と思いましたが、1時間足の3MAはしっかり上昇していて、しかも移動平均線75も上昇。
このパターンは「押し目買い」。
107.32円<Pivot 1H・S2>に「買い」ポジションをおいていたら、見事にヒットした、というわけでです。

2019/10/10(木曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は107.75円。下限は107.05円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
107.82円、107.94円、108.02円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
106.92円、106.82円、106.68円をターゲットとします。

設定レンジ内のバランスラインは、107.61円、107.45円、107.28円です。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。

※為替レートや為替チャートはFX会社によって数値に差異がありますので、ここで表示した「ドル円/今日の設定レンジ」とは異なる場合があるので、値幅を中心に考えてください。

「ドル円/今日の設定レンジ」1時間足

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愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

今日は、米中通商協議に関する報道で動意がありそうなドル円。

わたしの今日のトレードの基本は「戻り売り」。
小さな動きのは対応しないで、大きく動いた後の2回目の追随と、全時間足のホライズンラインが揃った後からの戻りを狙ってエントリーしようかな、って思っています。
午前中2回の急騰も、その直前に大きくスプレッドが開いたので、動く気配はわかりそうです。

意識されている価格は、
108.03円、移動平均線75・Smoothed、107.00円。

海外トレーダーさんたちから出ている不穏な話は「売りでいくぞぉー」。
午前中の報道には、なんの確証もない、というのががその理由です。

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には、相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

午後からの検診だから、早めにblogのアップ。
今週になってから午前中のトレードはなしで、夜も数時間。
今日は動きそうだから、せめて深夜3時まではトレードしたいな。

月桃の実。
「月桃茶」は美容にいいのです。
お風呂用もあるのです。

今日も頑張りましょう、ね。

天野 愛菜(まな)