こんにちは、天野愛菜です

こちら東部時間で8日午後6時。(日本時間9日午前7時)。
トレーダーさんたちは、休日夜勤出社。

 

先週の金曜日・6日(東部時間正午過ぎ)、経済ニュースに明るい話題。
クドロー米国家経済会議(NEC)委員長
「新型コロナウイルス対策で、特に被害が大きい航空会社や中小企業に的を当てた支援策を検討する可能性がある。」

この日の為替ディーラーさんたちは、105.00円割れにはならなかったし、クドローさんの発言とは関係なく、ロンドンフィキシングではお決まりのドル買いに成功したこともあって、ランチ後は「ゆっくりしよう」、「早めに家族の元に帰るよ」という雰囲気が蔓延していたので、取引終了時間までに大きな動意はなし。
安心感があったことは事実でした。

そして昨日のこと。
原油生産に関して、「ロシアは減産しないと表明。それならサウジアラビアは増産するぞ。」と産油国内の亀裂が露呈。

猪八戒先生の弱小ファッドですらそうですから、大手は緊急招集。

WTI原油は、アメリカのシェールオイル潰しで恣意的に下落させた2016年初頭につけていた30ドルを狙う展開になっていました。
今回の下落は、わざと仕掛けたものではないので、制御不能」と市場は震撼。
この価格が続いてしまえば、アメリカ国内のシェールオイル産業は壊滅的な状況となってしまいます。
そしてアメリカ経済に与える影響も甚大です。

「新型コロナウィルス」とかいっている場合ではなくなりました。
今朝のドル円の窓の原因は、原油価格です。

この原油価格が持ち直すまでは、ドル安の傾向が続いてしまいます。

1回目 10:04
104.10円<Pivot 1H・Key>→101.66円。「売り」2円44銭。
※決済は70ティックチャートの3MAが上昇、さらに遅行スパンも上昇に転じたところ。

米国・サマータイム開始

米国は「サマータイム」になりました
今日から「夏」!とは違いますが、米国は「サマータイム」に移行しました。

午前2時になったら、午前3時に時計を合わせます。

経済指標は、1時間前倒し
欧州の「サマータイム」は3月29日(日曜日)からなので、欧州の経済指標やロンドンフィキシングは、それまでは午前1時のままです。
ロンドンフィキシング・トレードをしないときは、1時間早く寝られるということで、ちょっぴり嬉しい出来事です。

今週、ドル円に影響を与えそうな経済指標

3/10(火)
10:30 中国 2月 消費者物価指数(CPI)
2月 生産者物価指数(PPI)

3/11(水)
21:30 米国 2月 消費者物価指数(CPI)

3/12(木)
21:30 米国 2月 卸売物価指数(PPI)
21:45 欧州 欧州中央銀行(ECB)政策金利
22:30 欧州 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見

3/13(金)
23:00 米国 3月ミシガン大学消費者態度指数・速報値

2020/03/09(月曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は104.60円。下限は101.45円です
(値幅=3円15銭)

ターゲット

③105.56円 <Pivot Day・Key(THV)>
②105.00円 <3/6安値>
①104.73円 <Pivot Day・S2(THV)>

◆ 104.60円 設定レンジ・上限/<Pivot Day・S1(欧米式)>
104.42円 <19/8/26安値>
104.21円 <Pivot Day・R3(THV)>
103.82円 <Pivot Day・S2(欧米式)>
103.52円 <適応型移動平均・転換線>
103.38円 <Pivot Day・S4(THV)>
103.01円 <FR=50.0>
102.64円 <Pivot Day・S3(欧米式)>
102.02円 <Pivot Day・S5(THV)>
101.78円 <適応型移動平均・転換線>
◆ 101.45円 設定レンジ・下限

①101.30円 <適応型移動平均・転換線>
②100.00円 <大台>
③99.61円  <2016/8/16 安値 原油価格回復転換期>
④99.15円  <2016/6/24安値 1バレル27ドルまで下がった2016年の最安値>

ご注意

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。

※為替レートや為替チャートはFX会社によって数値に差異がありますので、ここで表示した「ドル円/今日の設定レンジ」とは異なる場合があります。値幅を中心に考えてください。

「ドル円/今日の設定レンジ」1時間足

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愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

朝の急落で売りそびれた機関投資家は、上昇を待ってからの売り参入の様相。

欧州時間になると、イタリア政府による「新型コロナウイルスの感染者数が多い北部のロンバルディア州全域と複数の自治体を、4月3日まで隔離する」と発表したことが相場にも顕在化してくるでしょう。
アメリカでは、株を売って一旦国債に待避する行動が予想されています。

いずれも「ドル安」。

アメリカでは日本経済が持ち直すには、「減税しかない」といっています。
消費税の8%への減税では、今朝発表の
「10-12月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値・年率換算)マイナス7.1%がゼロに戻るだけなので、減税5%が妥当である、という意見が多いです。

アメリカの主張は、トランプ大統領が就任後に大幅な減税をおこなって世界経済を支えて来たのだから、今度は日本が率先して行動するべきだ、といっています。

今日のトレードも金曜日と同じスタンスです。
買いの深追いは厳禁。
「買い」でのエントリーは、15分足チャートの遅行スパンが、移動平均線(21)を上抜けるまではガマン。
「戻り売り」をメインにトレードを組み立ててください。

ちなみに米国のディーラーさんたちは、99.15円もあり得ると話しています。
金曜日のblogで、「ドル円ついては、104.42円(19/8/26安値)までが視野に入っている」と言った人たちです。
金曜日の時点では、まさかのまさかでしたけど、現実になってしまいました。

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※早出の欧州勢が参入してくる午後3時~午後5時と、同アメリカ勢が参入してくる午後9時前後には、相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

「かすみ草」だけの花束。
なんて素敵なセンスでしょう。
かすみ草はバラを飾るだけの脇役ではなかったんだ、と感動。

今週も、宜しくお願い致します。
今日から少しずつ、トレード開始です。
ただ今日は、日本時間で午前中の1回目で利益があったので、どうしようかな、と悩み中。
守りに入ると、±ゼロ決済ばかりになりそうだから…。

天野 愛菜(まな)