常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒

こんにちは。天野愛菜です。

昨日のターゲットは少し深めの設定でした。
上限・第1ターゲットは届かず下落。下限・第3ターゲットも手前で折り返し。
ちょっと消化不良のトレードでした。

FOMC議事要旨 市場心理とは違うなぁ

さて昨夜の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の結果では無風で推移しましたが、今日の午前中の動きは、
「多くのメンバーはインフレの低下は一時的との認識」つまり<利下げはないですよ>というFRBの雰囲気に対する失望感の表れ。
市場の考え方との乖離があります。
メンバーのほとんどが、開催前日にトランプ大統領が言った「利下げ要求」に対する「対抗心」を発揮したのでしょうか。
素人は黙ってろ、風。
でもトランプ大統領の方が正解!

昨日のパウエルFRB議長講演で、「多くの企業は借金していて利息の払いも大変だけど、景気は上向いているのでそのうち増益増収になるよ。待っててね。」と、そのときはパウエルFRB議長を信用しようと思いました。
しかしそれも昨日の午前中まで。
それから「本当に大丈夫?」感が広がって、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、「なになに利上げもあるってこと?」となって、現在市場には不安心理が増幅されてきています。

さて今日は、どのような展開になるのでしょうか。

これから軽井沢の管理会社と管理組合などにご挨拶に行くので、このへんで…。

紅カナメモチ。
軽井沢では真っ盛り。

昨日の主な経済指標の結果

17:30 米国
4月 消費者物価指数(CPI) [前月比]
結果:0.6% 予想:0.7% 前回:0.2%
4月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]*
結果:2.1%予想:2.2%前回:1.9%

昨日の主な要人発言

原田日銀審議委員
「消費増税が景気を後退させ、需要減が物価を引き下げる可能性がある」
「足もとの物価停滞が物価上昇をさらに遅らせる可能性もある」
「下方リスクが高まっていると認識している」
「日本の景気は非常に微妙な状態で、1-3月期のGDPで景気回復とはいえない」
「このような環境で、消費税を増税すると景気後退のリスクがある」

米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
「多くのメンバーはインフレの低下は一時的との認識」

昨日のトレード 利益55銭

○下限 第2ターゲット(朝になって第3ターゲット到達)

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は110.62円。下限は110.46円。

上限越えのターゲットは
110.72円、110.80円、110.88円、110.96円。
下限越えのターゲットは
110.40円、110.32円、110.21円、110.11円。

設定レンジ内のバランスラインは、110.54円。

昨日の下限・第3ターゲットはとくに深めに設定してしまいました。
Pivotでうまく決済できましたか。ごめんなさい。

———-日本時間———-
1回目 11:20
設定レンジ上限110.62円→下限・第1ターゲット110.40円。「売り」22銭。

2回目 15:50
設定レンジ下限110.46円→下限・第1ターゲット110.40円。「売り」6銭。

———-欧米時間———-

3回目 19:50
設定レンジ下限110.46円→下限・第2ターゲット110.32円。「売り」14銭。

4回目 22:40
下限・第1ターゲット110.40円→110.27円(Pivot 1H・S1)。「売り」13銭。

今日のドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

5月23日(木曜日)
欧州  欧州議会選挙(~26日)

15:00
ドイツ 1-3月期国内総生産(GDP、改定値)(前期比)
ドイツ 1-3月期国内総生産(GDP、改定値)(前年同期比)
ドイツ 1-3月期国内総生産(GDP、改定値、季調前)(前年同期比)

16:30
ドイツ 5月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
ドイツ 5月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)

17:00
ドイツ 5月IFO企業景況感指数
ユーロ圏 5月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
ユーロ圏 5月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)

20:30
ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨

21:30
米国 前週分新規失業保険申請件数
米国 前週分失業保険継続受給者数

22:45
米国 5月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
米国 5月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
米国 5月総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)

23:00
米国 4月新築住宅販売件数(年率換算件数)
米国 4月新築住宅販売件数(前月比)

愛菜の経済指標・用語解説

ドイツ・国内総生産(GDP)

ドイツにおいて生産されたすべてのサービス・商品の市場価格での総額です。
「GDP」とは、Gross National Productの略。
個人消費や設備投資などの内需と、輸出に伴い発生する外需で構成される指標。
ドイツ連邦統計局より発表されます。

GDPには単に生産額を足し合わせただけの「名目GDP」とインフレやデフレの影響を除いた「実質GDP」があります。
為替相場で注目されるのは実質GDPの方。

ドイツのGDPには、四半期が終了し発表される時期によって、速報値・改定値・確報値があります。GDPは単独の統計ではなく、各種の統計データから算出されます。
改定値は、速報値の結果を極端な価格変動や季節要因、祝祭日などの稼働日数を調整(季節調整という)して算出されます。
ドイツでも日本でもこの季節調整には、アメリカ商務省が開発した「X-12-ARIMA」という季節調整法を採用しています。
速報値…該当四半期が終了してから約1ヶ月半後に発表。
改定値…速報値の発表後、約1週間程度で季節調整したデータを発表。
確報値…改定値の発表後、約2ヶ月程度で発表。改定値に含まれていなかった統計加え、さらに検証して発表されます。

市場の注目度は、速報値>改定値>確報値。

ドイツ・IFO企業景況感指数

約7000社のドイツ企業を対象に、ドイツ経済の現況と今後6カ月の先行きに対してアンケート調査を実施したもの。
発表は、ドイツの経済・社会調査・政策研究を行う非営利の公的研究機関IFO研究所。
IFOとは、”Information & Forschung”の略称。(Forschungはドイツ語。研究の意)
EU経済を牽引し、もっとも影響力のあるドイツ経済の代表的な経済指数で、ユーロ経済を読み解く上でも大変に重要視されています。

購買担当者景気指数(PMI)

「PMI」(Purchasing Manager’s Index)とも言われ、製造業・建設業とサービス部門などに分けて、企業の購買担当者に直接調査した結果をもとに算出された指数。
購買担当者は、現在の生産量・在庫や受注残をもとに数ヶ月先の景気を予測して「仕入れ」を行うので、市場は近い将来の景気動向を占う「先行指数」として注目。
購買担当者景気指数(PMI)の「速報値」は当月下旬に概要値、「改定値」は翌月初旬に確定値と発表されますが、とくに「改定値」は月初めに政府機関が発表する同種のデータに先行して発表されるので、市場の注目度は高いと言えます。
米国・EU・イギリス・ドイツなどは、英国民間調査会社・マークイット(Markit)、
中国は、中国のディアの財新(Caixin)が、マークイットと共同で調査したものを発表します。
なお中国においては、中国国家統計局が発表するPMIは大手国営企業、財新(Caixin)が発表するPMIは、中小企業を主な対象としていることに注意が必要です。
また財新(Caixin)は、「速報値」の発表はしていません。
そして日本では、同様の指数は「日銀短観」で発表されます。

新規失業保険申請件数

失業者が初めて失業保険給付を申請した件数の集計。
発表は米労働省雇用統計局。
毎週集計したものを翌週の木曜日に公表します。
週次指標なので、景気先行性指数として用いられています。
先行性は、おおむね3ヶ月。
40万人を下回っていれば、雇用環境は良好と考えます。
とくに雇用統計の基準日である12日を含む週の結果は注目度が高くなります。

また祝日や工場が稼働停止となる夏休みなどの長期休暇、災害などが起因した申請件数の増加もあるので、4週を平均化して数値を分析するのが一般的です。

失業保険継続受給者数

失業者が継続して失業保険給付を受給している件数を集計したものです。
発表は米労働省雇用統計局。
毎週集計したものを翌週の木曜日に、新規失業保険申請件数と合わせて公表。
週次指標なので、景気先行性指数として用いられています。
先行性は、おおむね3ヶ月。
また祝日や工場が稼働停止となる夏休みなどの長期休暇、災害などが起因した申請件数の増加もあるので、4週を平均化して数値を分析するのが一般的です。

新築住宅販売件数

全米並びに、北東部・中西部・南部・西部の4エリアの「新築住宅の販売件数、販売価格」。
発表は、米国商務省センサス局。
米国では住宅の需要と景気動向の連動性が高いため、景気動向をみる際の重要な先行指標の一つとされています。
新築住宅とは別に中古住宅についての発表が別日されますが、新築住宅の方が中古住宅より先行性があるので市場の注目度は高いのですが、相場が動くのは市場規模の大きな中古住宅の方です。

2019/05/23日(木曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は110.33円。下限は110.12円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
110.40円、110.48円、110.56円、110.63円、110.71円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
110.05円、109.99円、109.91円、109.83円、109.71円をターゲットとします。

設定レンジ内のバランスラインは、110.24円です。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。

「ドル円/今日の設定レンジ」下値を移動平均線(75)が一度や二度は支えます

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「ドル円/日足」上限110.72円 下限109.70円

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愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

今日は要人発言とヘッドラインニュースに要注意。

利下げをすれば資金は国債から株式市場に流れますが、どうもFRBにはその気がない。
それでは景気のいい話を言って下値を支えましょうか、となってきます。

先日も「米中通商協議再開」というニュースで盛り上がった瞬間がありましたが、中国が「そんことはナイナイ」と言って急落。
G20での米中首脳会議も、片方があると言えば片方なない、と言ってます。

昨日もかきましたが、とにかく今は目先の材料で動いてすぐに逆転します。

欧米のトレーダーさんたちは、15分足と1時間足の一目均衡表はみています。
現在、1時間足の雲が上方110.24円。厚い雲です。
今日はここと設定レンジ上限がポイント。
上方に行けるか、このまま下降していくかのバランスラインです。

この状況だと今日は「売り」主体。高値からの「売り」もあり。
下値は110.00円付近。それを越えたら滑り落ちていく可能性があります。
「設定レンジ&ターゲット・Pivot」と、「愛菜の3MAトレード」15分足でトレードを組み立てます。

しつこくいいます。
雰囲気は「売り」ですが、要人発言とヘッドラインニュースには気を付けてください。

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

今日も頑張りましょう、ね。

天野 愛菜(まな)