常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒
「金融政策報告書」からの見立て
本日のパウエルFRB議長・議会証言の基本となる「金融政策報告書」。
先日のBlogでFRBのサイトをお伝えしていましたが、読まれましたか?
わたしも読みましたが、理解に苦しむところがあって、海外トレーダーさんたちに一斉メール。
もう今年で19年もFXをやっているので、会ったこともないけど100人弱の現役トレーダーさんたちの頼れるメル友。
「結論からいうと利下げはあるの?」という問いに、ほとんどの方から「利下げはある。0.25%」という返事でした。
「ドル円」はどうなるの?―これが分かれました。
「素直に下落する。」が6割で、「いったん上昇する可能性が大きい」が4割。
上昇組の見立ては
ドルが下落しているときに株価の上昇した先週―。
この段階で、利下げ分の為替差益はすでに獲得した、というものでした。
俗にいう「市場はおり込み済み」ということだそうです。
つまり今の市場目標は、今回7月の利下げの0.25%に、さらに追加利下げを求めることにシフトしている、というもの。
海外トレーダーの思考の素
いままでこのBlogでは触れていませんでしたが、紙幣を発行して世界金融を動かしている各国の中央銀行は、みんな「民間企業」ということです。
日本の「日本銀行」も株式会社日本銀行。ジャスダックに上場しているのです。
日本銀行【8301】
ニュース連邦準備銀行だって、大株主はJPモルガン。
他の連邦準備銀行も「民間企業」です。
その取りまとめが「FRB・連邦準備制度理事会」。
そして世界中の中央銀行のトップは、「BIS・国際決済銀行」。
そのあたりから世の中では、各国中央銀行の株主たちによる「世界支配の陰謀論」が出てくるわけですが、わたしはそうは思わない。
国と一線を画した「中央銀行」制度があるから、政治がどのように変わろうが、通貨の価値は世界のコンセンサスとなって、多少の変動はあってもバランスを取ることが出来るから、民間企業であった方がいいと思っています。
ただしここで為替をトレードする上でも考えておかなくてはならないことは、中央銀行も株主がいる民間企業だから、配当利益を出さなくてはならないということ。
民間企業の銀行も証券会社も、その利益の源泉は「手数料」。
つまり為替でも株式でも「上下に変動して売買が行われなければ手数料を稼げない」ということです。
売買が激しく行われるのは「意表を突かれた変動」。
お金持ちの中央銀行、銀行、証券会社、ファンドは、そのへんをコントロール出来てしまいます。
彼らが為替や株に大金を投入して損をしても、そのことで儲ける訳ではないので、売買が活発になると手数料収入が増えるから、それでいいんです。
それが目的なんです。
相場におけるこの基本を理解しておけば、トレードもわかりやすくなってきます。
パウエルFRB議長・議会証言後のドル円の動き
いまのところ、ドル円は一時的に下落しても上昇に転じると言われています。
わたしは天の邪鬼ですから、世間の考え方と反対方向に動いてここまできているのですが、ゼロサムゲーム理論からすると「ドル高」。
しかし金融各社が保有している、「ジャンク債」が増え続けていてパニック寸前。
今や「リーマンショック」の頃の10倍くらい。
この世界恐慌危機的状況から「利下げ」をするとなると「ドル安」です。
わたくしごと
たまに「お正月の米国ファンドの会長との恋はどうなったの?」と、FXとは関係のないお問い合わせをいただきますがー、(笑)
別れたというか、飽きられたというか、ポイされたというか、やっぱりわたしがトランスジェンダーだったことが原因かな。
そのことを知ってもらった上でお付き合いをしていただきましたが、いつもの別れのパターンです。
半年はもった。(笑)。
しかし今でも週一くらいで連絡を下さって、いろいろなことを教えていただいています。
でももう、聞かないでね。
今は相場の先生と割り切っているから。
少しだけ見た夢の世界。
やっぱりそのときの「恋」を聞かれると、苦しくて悲しくなるから…。

昨日の主な経済指標の結果
08:30 日本
5月 毎月勤労統計調査・現金給与総額 (前年同月比)
結果:-0.2% 予想:-0.6% 前回:-0.3%
※今回の「低下」はサンプル変更があったため。
8:50 日本
6月マネーストックM2(前年同月比)
結果:2.3% 予想:2.6% 前回:2.6%
昨日の主な要人発言
クドロー米国家経済会議(NEC)委員長
「FRBは雇用指標ではなく、物価指標をみるべき」
「物価の安定とドルの安定がFRBの目的ではないか」
「トランプ米大統領は、ドル高への懸念を持っている」
コンウェイ米大統領上級顧問
「ムニューシン米財務長官とライトハイザーUSTR(米通商代表部)代表はまもなく中国へと向かう予定」
昨日のトレード 利益42銭
○上限・第1ターゲット
昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は108.88円。下限は108.65円。
上限越えのターゲットは
108.93円、109.02円、109.15円、(→109.59円)。
下限越えのターゲットは
108.60円、108.53円、108.42円、(→107.72円)。
設定レンジ内のバランスラインは、108.80円。
★
昨日は、午後7時半にはトレードを終了して、お食事会に出掛けました。
———-欧米時間———-
1回目 16:00
バランスライン108.80円→設定レンジ上限108.88円。「買い」8銭。
2回目 16:32
設定レンジ上限108.88円→バランスライン108.80円。「売り」8銭。
3回目 17:09
バランスライン108.80円→上限・第1ターゲット108.93円。「買い」13銭。
4回目 18:14
上限・第1ターゲット108.93円→バランスライン108.80円。「売り」13銭。
19:30 トレード終了
今日の午後から明日の午前中で、ドル円に影響を与えそうな経済指標
※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。
7月10日(水曜日)
米国 パウエルFRB議長・議会証言
米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
17:30
英国 5月月次国内総生産(GDP)(前月比)
英国 5月鉱工業生産指数(前月比)
英国 5月鉱工業生産指数(前年同月比)
英国 5月製造業生産指数(前月比)
英国 5月商品貿易収支
英国 5月貿易収支
20:00
米国 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
23:00
米国 5月卸売在庫(前月比)
米国 5月卸売売上高(前月比)
米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
■ 下院・金融政策委員会/議会証言
27:00
米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
***********************************
7月11日(木曜日)
米国 6月消費者物価指数(CPI)
8:50
日本 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
日本 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
♥愛菜の経済指標・用語解説♥
英国・国内総生産(GDP)
英国内で生産されたモノやサービスなどの金額の合計。
「GDP」とは、Gross National Productの略。
個人消費や設備投資などの内需と、輸出に伴い発生する外需で構成される指標。
発表は、イギリス国家統計局。
GDPには単に生産額を足し合わせただけの「名目GDP」とインフレやデフレの影響を除いた「実質GDP」があります。
為替相場で注目されるのは実質GDPの方。
イギリスの国民総生産(GDP)の発表の特徴は、四半期ごとには発表される速報値と改定値は他国と同じですが、推定値には四半期ごとに合わせて毎月のデータが公表されることです。
そして、GDPの計算には、「生産」・「収入」・「支出」の観点を明確化して数値を算出しています。
国内総生産(GDP)の結果は、ポンド相場に影響を与え、大きな数値の変化が伴う場合は、ドル円にも波及してきます。
英国・鉱工業生産指数
鉱工業製品を生産する事業所における生産の状況等(数量・重量・金額等)を集計したものを「指数」として毎月公表します。
鉱工業製品には、鉄鋼、一般機械、電気・精密・輸送用機器、繊繊維工業品、紙・パルプ製品、医薬品など数多くの品目があり、この鉱工業生産指数によって、英国における生産活動の包括的な水準がわかります。
公表は、イギリス国家統計局。
景況感判断における大きな要素の「生産活動と消費行動」のうちの、生産活動状況が判断される重要な指数です。
製造業生産指数と鉱工業生産指数は、英国の政策金利決定に影響を与えます。
ドル円には直接的なインパクトはありませんが、結果と予想値の大幅な乖離が認められた場合は、ポンド円、ユーロポンド、ポンドドルなどの通貨ペアを経由してドル円に波及してきます。
英国・製造業生産指数
国内の製造業者の実質生産量の前月および前年同月比と比較した指数。
この指標には、製造、鉱業、鉱物加工、エネルギー生産、水資源管理、廃棄物管理などのすべての製造業が含まれます。
調査対象は約6,000社。
イギリス国家統計局が発表します。
製造業生産指数と鉱工業生産指数は、英国の政策金利決定に影響を与えます。
ドル円には直接的なインパクトはありませんが、結果と予想値の大幅な乖離が認められた場合は、ポンド円、ユーロポンド、ポンドドルなどの通貨ペアを経由してドル円に波及してきます。
英国・貿易収支・商品貿易収支
英国の基幹産業は「金融サービス業」でありGDPの約78%を占めています。
ロンドンは世界最大の金融センターとして有名で、経済規模はEU内で最大の都市です。
このように英国では、第三次産業が「財とサービス」を含める貿易収支に対する比重が大きいので、米国・日本・EUなど第一次産業を主体とした「貿易収支」に相当する統計方法を、英国ではあえて「商品貿易収支」と呼んでいます。
英国の「貿易収支」はどちらかというと、サービス部門に重点をおいた独特の概念でまとめられています。
発表は、イギリス国家統計局。
MBA住宅ローン申請指数
個人の住宅ローン申請が行われた指数。
米抵当銀行協会(The Mortgage Bankers Association)が、毎週水曜日に発表。
基準値は1990年3月16日を100としたものです。
あくまでも「申請」で、審査の結果がどうなるかわからないので、住宅建設の着工に結びつくとは限りません。
また個人による複数の申請も計算に入れているので、住宅関連指数のなかでは概況として参考にします。
米国・卸売在庫
米国の製造業、卸売業、小売業の在庫状況を知る経済指標です。
発表は、商務省。
各業種の在庫状況と、自動車や家電製品などの「耐久財」と、食品や日用品、衣料などの「非耐久財」に分けて発表されます。
卸売在庫の増加が、売上が伸びなかったのか、売上増を見込んだのか判断しにくいので、他の経済指標と合わせて検討します。
米国・卸売売上高
製造業、卸売業、小売業の販売動向を示す経済指標。
発表は、商務省。
小売売上高とともに、景気判断の材料です。
米国・米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
FOMC議事録は、米国連邦公開市場委員会の詳細な報告書のこと。
議事録は、直近の会合の3週間後に公開され、個々のメンバーの意見や金利決定に関する投票行動が書かれています。
市場は各委員の見解を把握し、今後の米連邦公開市場委員会における金融政策や政策金利の方向性を探ります。
対外対内証券売買契約等の状況
毎週、財務省が発表します。
1.居住者による対外証券投資の状況
⇨国内市場からの資金流出を示します。
2.非居住者による対内証券投資の状況
⇨非居住者による日本への投資額(円単位)を示します。
それぞれの投資の詳細区分は次の3項目です。
(1)株式・投資ファンド持分投資
(2)中長期債投資
(3)短期債投資
以上のデータから、日本への資金の流入と流出を比較すると、前週の為替変動の理由がおおよそ推測できますが、通貨別の公表がないのでこの指標の発表で為替が動くことはありません。
なおこの発表数値には、日本銀行の業務は含まれていません。
2019/07/10(水曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は108.98円。下限は108.85円です
ターゲット
設定レンジの上限を越えたらー
109.05円、109.13円、109.20円がターゲット。
設定レンジの下限を越えたらー
108.80円、108.72円、108.65円をターゲットとします。
設定レンジ内のバランスラインは、108.88円です。
※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。
※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。
「ドル円/今日の設定レンジ」テクニカルは買い・急変動に注意
20190710_1uy_p「ドル円/日足」上限109.70円 下限108.80円
20190710_duy_p愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法
利下げ観測のなかでも「米国10年債利回り」は上昇。
ドルインデックスも上昇。
怖い展開。
市場が注目している
「23:00 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、議会証言」までは小動きではないでしょうか。
そこから変動して
「27:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨」で調整。
今日は「設定レンジ&ターゲット・Pivot」と、欧米時間になったら「愛菜の3MAトレード」15分足で、相場に挑みます。
売り急ぐと危険な日です。
※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。
※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には、相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。
昨日は午後8時からお食事会で早めにトレードを切り上げました。
今日は、その分気合いが入っています。
しかし落ち着いてトレードします。
今日も、頑張りましょう、ね。
天野 愛菜(まな)
[…] https://follow-my-heart.jp/market-view/20190710/ […]